【歯がしみる!】当院が2つの知覚過敏ケアを「プロの目」で使い分ける理由
2026/05/28
冷たいお水がキーンとしみたり、歯ブラシが当たるとピリッとしたり……。
そんな「知覚過敏」の症状にお悩みの方はとても多いです。 当院では、そんな「しみる!」という症状に対して、主に『スーパーシール』と『Gガード』という2種類の専門的なお薬(知覚過敏抑制材料)を完備しています。 どちらも「しみるのを止める」という目的は同じですが、実は中身の仕組みや役割がまったく違います。
今回は、当院が患者さんの歯の健康を守るために、この2つをどのように「プロの目」で使い分けているのか、分かりやすく解説します!
そもそも、なぜ歯がしみるの?
歯がしみてつらい・・・!
歯の表面にあるエナメル質が削れたり、歯茎が下がったりすると、内側にある「象牙質(ぞうげしつ)」という部分が露出してしまいます。
この象牙質には、神経へとつながる無数のミクロの管(象牙細管)が通っています。この管を通じて、冷たさや摩擦などの刺激がダイナミックに神経に伝わってしまうのが、知覚過敏の正体です。 つまり、知覚過敏を止めるには「このミクロの管(穴)をいかに塞ぐか」が勝負になります。
💡 当院での主な出番:【治療中・被せ物(セット)をする前の歯】
虫歯を削った後、型取りをして、次に完成したキレイな歯(セラミックや金属など)をパチンと接着する(セットする)までの間、歯がしみやすくなることがあります。 ここで表面に厚みのあるお薬を塗ってしまうと、せっかく精密に作った被せ物が、お薬の厚みのせいで微妙に浮いてしまい、噛み合わせがズレてしまいます。 そこで『スーパーシール』の出番です! 厚みが「ゼロ」なので、被せ物の邪魔を一切しません 。接着剤の邪魔もしないため、歯の神経を優しく保護しつつ、被せ物を100%ぴったりくっつけることができます 。
💡 当院での主な出番:【セット後の知覚過敏・歯茎が下がってしみる場所】
「治療が終わって被せ物を入れたけれど、まだ冷たいものが時々しみる」 「年齢とともに歯茎が下がって、歯の根元が露出して歯ブラシを当てると痛い」 このような、これ以上形が変わらない(上に何かを被せない)むき出しの歯面には『Gガード』が最強の味方になります。 お口の中は、毎日歯ブラシでゴシゴシ擦られたり、酸性の食べ物が触れたりする過酷な環境です。Gガードは非常に擦れに強く、実験では10万回歯ブラシで擦っても85%以上バリアが残るというデータがあります 。さらに、表面がツルツルに仕上がるため、着色汚れ(ステイン)やプラーク(歯垢)がつきにくいという嬉しいオマケ付きです 。
当院のこだわり
当院では、このように材料の特性を完全に見極めて使い分けています。
これから被せ物をするデリケートな時期の歯には、厚みゼロで精密な治療を邪魔しない『スーパーシール』 。
すでに日常でむき出しになっていて、長く守る必要がある歯には、強固なバリアで長持ちする『Gガード』 。
「とりあえずしみる止めを塗っておきますね」ではなく、患者さんの次の治療ステップや、数ヶ月先のお口の快適さまで計算して材料を選んでいます。 当院は完全自由診療の歯科医院として、細かな薬剤ひとつ、ステップひとつにも一切妥協せず、患者さんにとってベストな選択を常に心がけています。 「冷たいものがしみるな」「歯ブラシがピリッとするな」と感じたら、いつでも我慢せずにお気軽にご相談くださいね!
本記事は本材添付資料に依拠します。
スーパーシール(サンデンタル/モリムラ)
作用機序:シュウ酸カルシウム結晶を象牙細管内の深さ5〜12µmに形成して封鎖します 。
レジン成分無配合 :完全な水溶液ベース(酸性から塗布後即座に中性化 )のため、皮膜を形成せず接着強さを低下させません 。また未重合層が出ないため、印象採得の際にもシリコーン印象材の硬化阻害や粘着を起こさず、非常に精密な印象が可能です 。
Gガード(GC)
作用機序:ナノフィラーを均一に単一分散させた強固な薄い層(30〜40µm)を表面に形成します 。光重合によって一瞬で物理的遮断を行います 。
高い耐摩耗性・防汚性:10万回磨耗試験で85%残存する高い物理的維持力に加え 、硬化後にレジン特有の「未重合層」が残らないため表面が滑沢になり、コーヒーなどの着色やプラークの付着を強力に抑制します 。
この「物理的な被膜の有無(0µm vs 30〜40µm )」が、セット前(スーパーシール )とセット後・露出根面(Gガード )を分ける絶対的な評価基準となります。


