医療法人翔陽会

「当院で抜ける親知らず」と「大学病院へ紹介すべき親知らず」の違いとは?安全第一の抜歯基準

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「当院で抜ける親知らず」と「大学病院へ紹介すべき親知らず」の違いとは?安全第一の抜歯基準

「当院で抜ける親知らず」と「大学病院へ紹介すべき親知らず」の違いとは?安全第一の抜歯基準

2026/06/10

親知らずの抜歯、実はインプラントよりリスクが高い?

「親知らず」は侵襲が大きい【外来小手術】です

「親知らずが気になるけれど、どこの歯医者で抜けばいいのだろう?」とお悩みではありませんか?
実は、歯科業界において「親知らずの抜歯(特に下の歯の難抜歯)は、インプラントの埋入手術よりもリスクや危険度が高い」と言われることがあります。インプラントは骨の状態を事前に精密にコントロールして計画的に植えますが、親知らずは「すでにそこにある複雑な形の歯」を、重要な神経や血管を避けながら慎重に抜かなければならないからです。
当院でもこれまで数多くの親知らず抜歯を成功させてきましたが、すべてのケースを無理に自院で抜くことが正解だとは考えていません。患者様の安全を最優先にするため、明確な「ガイドライン(科学的基準)」に基づいて判断しています。


一般の歯科医院(歯科診療所)で安全に抜歯できる基準

抜歯適応表をご覧ください

手前の歯との間に十分なスペースがある場合(Pell-Gregory分類:Class I、Position Bなど)
歯の向きが「近心傾斜(少し斜め)」「水平(真横)」「頬側傾斜(外向き)」の一部である場合(Winter分類)
これらのケースでは、当院の充実した設備と臨床経験を活かし、的確かつ迅速に抜歯を行うことが可能です。

深さに関係なく「病院」へ紹介するケース

紹介先は、主に岩手医大(盛岡/矢巾)または奥州病院(一関市)となります

一方で、「下顎管(あごの太い神経と血管が通るくだ)に親知らずが近接・接触しているケース」については、たとえ歯の深さや向きが一般的なものであっても、当院では無理に手をつけず、速やかに信頼できる大学病院等の口腔外科へご紹介する方針をとっています。
具体的には、レントゲンやCTで以下のような所見が見られる場合です。
□神経の管が変位している(避けて通っている)
□歯の根っこが不鮮明(神経の管と重なっている)
□神経の管の白線が断裂している(食い込んでいる可能性が高い)
□根っこが湾曲して神経を抱き込んでいる、または根の先が狭小化している


なぜ紹介が必要なのか?

「怖いな」と感じたら、遠慮なくお申し付けください!

親知らずの抜歯にはリスクがあります。術後に「下唇やあごの感覚が麻痺する(下槽神経麻痺)」、あるいは「制御困難な大量出血」を招くリスクは一定程度で発生します。
また、手術自体には問題がなくとも術後の内出血や腫れに苦しみます。こういった痛みや腫れに万全で対応できる全身管理体制(大学病院等の口腔外科)での治療も現実的な選択肢です。 また、お薬の服用状況(血液をサラサラにする薬など)や、高血圧などの全身疾患がある場合は、安全を考慮して連携病院へご紹介となります。

「手を付けない勇気」と誠実さ

まずは精密検査から始めましょう!

当院では、ご希望があれば歯科麻酔科医と連携の上、「眠ったまま親知らずを抜く」こともできます。
しかし、医療において最も大切なのは「私情や過信を挟まない正しい判断」です。
何でもかんでも「ウチで出来ますよ」と引き受け、結果として患者様にリスクを背負わせることは、誠実な医療とは言えません。
当院で安全に完結できるものは、高い技術をもって責任を持って抜く 重大なリスクが予見されるものは、患者様の将来のために「手を付けない勇気」を持ち、最適な専門機関へお繋ぎする これこそが、当院が徹底している医療安全へのこだわりです。

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