医療法人翔陽会

奥歯の違和感と鼻からの膿(歯性上顎洞炎)

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奥歯の違和感と鼻からの膿(歯性上顎洞炎)

奥歯の違和感と鼻からの膿(歯性上顎洞炎)

2023/08/01

歯が原因となって、副鼻腔炎を起こすことがあります。上の奥歯は副鼻腔の1つ上顎洞と近接しており、近くの歯が細菌感染を起こしたりすると炎症が上顎洞へ波及します。

奥歯の違和感

症状としては、奥歯の違和感、頬部の痛み、鼻汁・膿、いやな匂い、頭痛などとして現れます。右図は歯性上顎洞炎の方のレントゲン写真(歯科用CT)です。歯の根の先が黒っぽく見えます。その一部は上顎洞と交通しています。

治療方法

治療方法は、歯の根の治療をするか、歯を抜くかのどちらかが多いです。症状や時期により変わってきます。自験例では7年前からということで長い経過を辿っていたことから抜歯となりました。抜歯を選択するときは、原因の除去以外に排膿路の確保という目的もあります※。また、耳鼻咽喉科への依頼・対診も合わせて実施されることがほとんどです。

※耳展 49 : 6 ; 372~380 , 2006境界領域歯科からみた歯性上顎洞炎 吉田奈穂子

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