根管治療 vs. 歯科インプラント
2023/06/06
大きなむし歯などで歯の神経(歯髄)が感染した場合、歯を抜くか 根管治療で歯を保存するかの2 つの選択肢があります。この決定は多面的であり、周囲の骨に感染があるかどうか、歯周病の有無、支持骨の強度、残されている歯列の状態など、さまざまな要因によって決定されます。
根管治療とは何ですか?
費用対効果も高く、最も選択される治療方法
根管治療は、感染した歯を救うために用いられる治療法です。根管治療では、歯科医または歯内療法専門医が歯髄と感染歯質を除去し、重度のむし歯の内部を洗浄して密閉します。 その後、歯科医は歯にクラウンを装着し、自然な外観と適切な咀嚼能力を確保します。
長所と短所を理解しましょう
行った治療はもとには戻らない
痛みなどのトラブルがある場合は、根管治療またはインプラントでその問題を解決できる可能性があります。それぞれの長所と短所について理解することが重要です。 以下は、多くの患者さんが決定を下す前に詳細を知りたいと考えているこれらの2つの治療に関するものです。根管治療と歯科インプラントのどちらを選択するかを決定する際、ぜひ参考にしてみてください。
◆成功率
一般的に歯科インプラントの成功率は根管治療よりも高く、埋入10年後の成功率は90%です。根管治療の成功率はかつてよりは高いものの、状況によっては治療から5~10年後に症状が再燃することがあります。 成功率の高さからインプラントを選択することがありますが、インプラント治療は根管治療よりも治療期間が長く、体への侵襲も大きいとされています。
◆治療費用
歯科インプラントは手術を伴うため、根管治療よりも高額です。また、根管治療の費用は一般的に健康保険の範囲内で治療が終了します。
◆治療期間
根管治療には通常、歯内療法医の診療室に 1 ~ 3 回来院する必要があります。歯科インプラントの治療は、6 か月から 1 年ほどかかります。時には、それ以上に治療期間が必要になることもあります。治療期間を短縮したい場合は、根管治療が理想的な解決策です。
根管治療の長所 | 根管治療の短所 |
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痛みが少ない | 歯そのものが弱くなる |
治療費用を抑えらえる | 感染のリスクがあり、最終的に抜歯となりえる |
治療期間が短い |
歯科インプラントの長所 | 歯科インプラントの短所 |
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すぐれた機能性 | すべての患者さんには適応できない |
骨損失の可能性が低い | 治療には時間がかかる |
治療費が高額である |