歯がボロボロでどんな治療を受けていいかわからない
2024/04/16
主訴:前歯がかけた
診断:6┳6・┗12う蝕症第3度、過蓋咬合、下顎狭窄歯列
治療計画:
ステップ1.【前処置】上顎前歯部咬合挙上板兼ねて仮歯
ステップ2.【矯正治療】下顎歯列拡大およびブラケット装置
ステップ3.【補綴治療】上顎前歯部ブリッジ
すべて歯科治療は前歯のかみ合わせから!
答えはシンプルです。まずは、残せる歯を最大限活用することを考えましょう。ただし、同時に「なぜ歯が悪くなったのかな?」、「なぜ今までの歯科治療は上手くいかなかったのかな」という疑問に対する答えと説明が不可欠です。
ひとつひとつの歯科治療に問題がなくとも、治療計画や治療目標が間違っていると予後は悪くなります。結果として、歯科治療を繰り返すたびにより複雑に、より難しくなっていく「沼」にはまってしまいます。
治療ステップ1 | 前歯のかみ合わせ(歯並び) |
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治療ステップ2 | 奥歯のかみ合わせ |
治療ステップ3 | 欠損部または状態の悪い部位へのインプラント |
治療ステップ4 | 将来、予期されるトラブルへの事前対応 |
以上のような治療の順番があります。前歯のかみ合わせを治す際は第1選択は矯正治療です。もしくは、補綴治療と矯正治療の併用が行われます。もっと重症になれば、一時的であっても入れ歯でかみ合わせを獲得します。
治療内容:前処置(咬合挙上板による過蓋咬合の改善)
治療期間:3カ月
来院回数:9回
治療費用:¥198,000(税込)
リスク:前処置では目的のすべてを達成できないためステップ2(矯正),3(補綴)へ進む必要がある
歯が抜けた=インプラントではない
その上で、奥歯のかみ合わせを確認します。奥歯のかみ合わせを確認したとき、残せる歯が少なかったり、欠損がすでに発生している場合にはインプラント治療を検討します。インプラント治療は必要な部位が決まっています。「歯がない=インプラント治療」とは限らないことに注意が必要です。 このとき、インプラント治療ができない場合にはインプラント治療を放棄した治療計画が必要となります。