入れ歯とインプラントについての比較(実例)
2024/01/11
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入れ歯とは何ですか?
入れ歯は、失われた歯を補う基本的な解決策になります。保険診療内で治療を受けることができる他、セラミック、プラスチック、金属などの材料を組み合わせて製作する場合もあります。
入れ歯は取り外し式であり、清掃するときは取り外して行います。 入れ歯を口腔内で安定化させる支持/維持は、天然歯もしくは口腔粘膜に求めます。
02
歯科インプラントとは何ですか?
歯科インプラントは、顎骨内に埋入され、クラウン、ブリッジ、IOD(リムーバブルブリッジ)などの歯科補綴物をサポートする医療機器です。
インプラントはチタン製で、修復物の固定源として機能します。修復物の内、IOD(リムーバブルブリッジ)のみ取り外し式です。
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費用はいくらですか?
インプラントと入れ歯の費用は大きく異なります。当院における治療費の比較を総入れ歯とインプラント(IOD/リムーバブルブリッジ)で示します。一般的にインプラントの方が入れ歯よりも費用は高くなります。
当院の治療費の例
比較しやすいように上顎に限定
用いる歯科材料/手術 | 入れ歯治療 (スマイルデンチャー) | インプラント治療 (IOD/リムーバブルブリッジ) |
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治療用義歯 | ¥88,000 | ¥88,000 |
インプラント埋入手術
(4本) | ¥968,000 | |
ガイドデント再治療保証 (10年) | ¥132,000 | |
レジン床上部構造 | ¥176,000 | |
アバットメント+技工加算 | ¥352,000 | |
最終補綴 | スマイルデンチャー (Tiシリコン併用) ¥726,000 | リムーバブルブリッジ (チタン製) ¥352,000 |
合計 | ¥814,000 | ¥2,068,000 |
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初診料¥8,800、再診料¥330および処置料など(¥550~4,400)についてはどちらも共通です。また、実際の臨床現場では上顎と下顎どちらも治療しなければならないことが多く、あくまでも治療費例となり、実際の治療費は個別の口腔内の状況によって異なります。
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どのくらい長持ちしますか?
治療費用・期間だけで見ると、入れ歯は必ずしも悪い選択肢ではありません。ただし、問題がないわけでもありません。入れ歯は既存の歯もしくは口腔粘膜に支持/維持を求めています。天然歯もしくは口腔粘膜は経年的に変化しています。とくに粘膜は経年的な変化が大きいため、3~5年ごとに新しい入れ歯を作る必要があります。さらに、入れ歯は不快感を感じることがよくあります。3~5年おきに入れ歯を作り直す場合、同じように費用がかかります。
インプラントは、10~15年の生存率は95%前後と高いです。長く変化しないインプラントを固定源とするIOD(リムーバブルブリッジ)はインプラントに変化が起きない限り、新しく作り直すことがありません。ただし、インプラントであっても破損や調整などの可能性が全くないわけではありません。
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どの治療を選択すればよいですか?
ご自身のニーズに基づいて、入れ歯にするかインプラントにするかを決める必要があります。
まずは当面の費用や期間を抑えたいと希望されたならば、インプラント治療よりも入れ歯が適しています。ただし、入れ歯特有の不快感や作り直す頻度、噛み心地など総合的に考えたら、貴重な時間と費用をかけて入れ歯を試すよりも歯科インプラントが適している場合があります。
入れ歯治療やインプラント治療について詳しい情報を掌握したい場合、当院にご相談ください。