歯科インプラントとMRI 2023/09/13 MRIとインプラントの安全性 チタンはMRIの影響を受けません MRI装置は大きくて強力な磁石といわれており、強磁性金属については撮像領域から取り除く方が安全です。ただし、歯科インプラントを構成する金属はチタンまたはチタン合金であり、強磁性金属ではありません。よって、口の中にインプラントがあったとしても全く問題ありません。MRIを安全に受けることができます。 MRIの影響を受けない材料 基本的には人工関節や膝関節など、骨にしっかり固定されている金属はMRIの影響を受けません。また、MRIに使用できる非磁性金属は下記通りとなっています。 チタン コバルトクロム 銅 ステンレス鋼 いわゆる金属の詰め物や被せもの、歯科矯正器具、入れ歯は磁性金属または磁性体を使用している場合があります。また、口の中の金属が画像をゆがめたりして診断の精度が落ちることがあります。 医師へ相談しましょう MRIを受ける前に医師や放射線技師などに金属の詰め物、クラウン、矯正装置、入れ歯の存在は必ず伝えることとされています。医師の診断によっては、口の中の金属をとってくれといわれることもあります。近年MRIの技術は進歩を続けており、その恩恵を最大限受けることは患者さんにとって大きなメリットです。MRIを適切に受けられるようにチタン、ジルコニアなどの非磁性歯科用材料を事前に選択することを検討するのも良いかもしれません。