医療法人翔陽会

インプラント治療の長期予後(IOD症例)

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インプラント治療の長期予後(IOD症例)

インプラント治療の長期予後(IOD症例)

2023/08/28

IODとは

インプラント治療の上部構造は、可撤式と固定式に大別されます。そのうち、可撤式の上部構造についてはその形状の特徴から、インプラントオーバーデンチャーやリムーバブルブリッジなどと呼ばれます。今回は、それらをまとめてIODと称します。IODの最大の特徴は、治療期間や治療費が固定性の上部構造と比較して負担が軽いということ。また、可撤式のためご自身で取り外しができるため日々のメインテナンスが容易だということです。大部分の歯を喪失してしまった無歯顎症例でそのメリットが大きくなります。

自験例の費用(参考)

口腔内の図は表下部に示します。

初診(歯科ドック)
¥8,800
※術前・術後のCT撮影を含む.この費用は治療費総額に含まず
初回PMTC
¥8,800
※この費用は治療費総額に含まず
治療用義歯
¥176,000
※創部保護を兼ねる
インプラント埋入
¥440,000
※骨質良好の場合に限る、自験例ではインプラント本数は2本
ガイドデント加盟
¥66,000
※インプラント10年保証
アバットメント
¥176,000
※IODの場合、形状はロケーター
IOD
¥352,000
※使用金属はTi(チタン)
エアフロー
¥33,000
※施術は1回/月までとし、3回行う
総額
¥1,243,000
※すべての治療費は税込み(2023年8月時点の税率)
※初診・初回PMTCは総額に含まず

注意事項:上記の治療費には来院時の都度請求する再診料(¥330税込)および処置料(お薬代・抜歯費・かみ合わせ調整代・メインテナンス・むし歯に対する処置など)を含んでおりません。

また、本症例は過去(2006年)の事例です。治療費や治療期間、実際の治療計画は患者固有の状況に左右され変動します。また、物価の変動に応じて治療費も変動します。

安定的な長期予後が認められます

インプラントの治療の予後に関しても、上顎症例の経過観察文献(1~10年、平均5年経過)でインプラントの生存率97.7%、上部構造の生存率91.4%と報告されています※1。下顎であれば、その生存率は更に高いです。自験例でも現在も通院している中で最も長く経過を追っている方で17年となっています。

※1 ITI Treatment Guide Vol.4 p75

デメリットを確認しましょう

デメリットとしては、可撤式であるためどうしても取り外しての清掃となることと固定式にくらべやや大きく違和感が強いということが挙げられます。ただし、無駄な治療工程かと言えばそうではありません。インプラントの本数も固定式にくらべて少なく、万が一固定式への移行を望まれた際にも埋入したインプラントを利用できます。実際に、IODから固定式へ移行した患者さんが複数おります。上部構造の種類や形状、材質は患者さんのかみ合わせや欠損の範囲によって様々です。ひとくちにインプラントと言っても、選択肢がありますので治療計画に基づいて適切に実施していくことが重要です。

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