医療法人翔陽会

むし歯治療・根の治療の予後

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むし歯治療・根の治療の予後

むし歯治療・根の治療の予後

2023/08/24

根管治療のその後

大きなむし歯があったり、しみるなどの症状を契機としてむし歯治療、特に根の治療を実施されます。根の治療については、費用面や治療期間の短さなどから経験している人が多い歯科治療です。Sjogrenら(1990年)による根の治療の成功率は、8~10年後で86%(レントゲン写真で透過像がある場合)とされています。再根管治療については、その成功率はおよそ60%まで低下するとされています。

自験でその経過を追った例です。初診時は2013年、18歳でした。

Sjogren U,Hagglund B, Sundqvist G, Wing K. Factor affecting the long-term results of endodontic treatment. J Endod 1990;16(10):498-504

根管治療後のトラブル

10年持てばいい治療なのか?

あらためて自験例をお示しします。患者さんは28歳女性です。当院初診時すでに、患者さんには根の治療を受けている歯があります(ひだり上の奥歯 上図青矢印)。患者さんによれば中学生の頃に受けた治療だということなので、その時点で少なくとも治療終了3年が経過していました。根の治療を受けてから10年以上が経過したとき、根の治療を受けた歯が腫れて、痛みがでました(上図および下図赤矢印)。

骨造成術の実際

患者さんと相談し、痛みが出た歯については抜歯をしました。病巣により吸収してしまった部分に人工骨を填入・骨造成術を施行しました。根の治療は、費用面・治療期間の面で大変優れた治療方法ではありますが、長期の予後については議論の余地があります。大切なことは安易に歯を削らない・根の治療をしないよう予防に取り組むことです。

治療費用 歯周組織再生療法 ¥110,000(税込)

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