医療法人翔陽会

なぜ「インプラント」の前に「矯正」が必要だったのか

LINE Instagram
お問い合わせはこちら 公式サイトはこちら

なぜ「インプラント」の前に「矯正」が必要だったのか

なぜ「インプラント」の前に「矯正」が必要だったのか

2026/03/31

今回の症例の鍵は、「歯がない場所にインプラントを入れること」が目的ではなく、「生涯しっかり噛める噛み合わせを再構築すること」を最優先した点にあります。

右下の奥歯と左下の奥歯を失い、さらに右上4番も歯根破折という困難な状況でしたが、単に欠損部にインプラントを植立するだけでは、根本的な解決にはなりませんでした。なぜなら、下顎の前歯に強い叢生(ガタツキ)があり、奥歯が正しく機能するための土台が整っていなかったからです。 患者様にとっては「想定外」であった部分矯正や、一見活用できそうな列外歯の抜歯を含め、【矯正+インプラント+ブリッジ】という多角的なアプローチを選択したことで、最終的に長期安定性の高い咬合を確立することができました。

「インプラントさえすれば治る」という誤解

歯がない=インプラント、とは限らない。理想の噛み合わせを作る「土台作り」の重要性

「歯を失ったからインプラントを入れれば、元通り噛めるようになる」――そう考えて来院される方は少なくありません。

しかし、本症例のように前歯の歯並びに問題がある場合、そのまま奥歯にインプラントを入れても、噛み合わせのバランスが崩れやすく、せっかくのインプラントが短命に終わるリスクがあります。 今回のケースでは、患者様にご理解をいただき、まず下顎前歯の部分矯正を行いました。一見遠回りに思える「矯正+インプラント」という組み合わせこそが、実は10年、20年先を見据えたとき、最も機能的で価値のある選択となるのです。

抜歯の決断と、低侵襲なブリッジの選択

残せる歯、残すべきではない歯。プロの視点で選ぶ「後悔しない治療選択」

治療計画において、私たちは常に「患者様の負担」と「将来の予後」を天秤にかけています。

✅あえて抜歯を選択する場合(右下5番・列外歯)

歯が残っていても、それが列外歯(歯列から大きく外れている歯)であり、どうしても噛み合わせに寄与できない場合は、あえて抜歯を選択することがあります。そこを含めてインプラントで再構成した方が、清掃性も噛み心地も格段に向上するからです。

 ✅インプラントではなくブリッジを選ぶ場合(右上4番)

一方で、右上4番の歯根破折に対しては、必ずしもインプラントが最善とは限りません。隣接する5・6番の状態が良好で、ブリッジにしてもインプラントと予後に大きな差が出ないと判断される場合、身体への侵襲(手術の負担)が低く、費用も抑えられるブリッジ治療は非常に有効な選択肢となります。

フルオーダーメイドの治療が守る、お口の未来

今回の治療を通じて、患者様には「単なる穴埋めではない歯科医療」の価値を実感していただけたことと思います。

「インプラント治療を希望したが、矯正を提案された」「まだ歯があるのに抜歯を勧められた」といった場合、そこには必ず「その場しのぎではなく、一生モノの噛み合わせを作る」という根拠があります。当院では、インプラント、矯正、精密補綴のすべてを組み合わせ、一人ひとりに最適なゴールを導き出します。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。