医療法人翔陽会

骨隆起とインプラントの関係

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骨隆起とインプラントの関係

骨隆起とインプラントの関係

2024/12/25

骨隆起

骨隆起は、外骨腫とも呼ばれ多くは良性です。骨隆起の中は多くは分厚い皮質骨と僅かな海綿骨で構成されています。下顎の歯槽骨の内側、上顎の頬側、硬口蓋に発生します。さらに細かくみていきますと、下顎であれば犬歯と小臼歯近くの舌側(内側)に目にすることが多いです。次いで、上顎の口蓋真ん中です。発生原因はさまざまであり、遺伝的・環境的・咀嚼機能・職業的など多因子が絡んでいると仮説されています。

骨隆起のトラブル

通常、骨隆起そのものが生活を脅かすことはほとんどありません。ただし、骨隆起近くの歯を失ったときには困ったことが起きる場合があります。入れ歯使用時に疼痛をおこすことが知られています。骨隆起が入れ歯内面と強く当たることになりがちで、そのせいで入れ歯が合わないという問題が引き起こされます。

骨隆起とインプラント

骨隆起周辺にインプラントを埋入したことでトラブルがおこるかどうかの確定的な資料は十分ではありません※。一方で骨隆起は豊富な自家骨供給源となることは知られています。ただし、当院の臨床経験においては粘膜操作、インプラントの骨生着の2点で不確実性があるとみています。よって、骨隆起が多数または大きな場合はより慎重な治療計画が求められます。場合によっては、病理検査をおこないます。

※ Efficiency and Safety of Dental Implantation in the Area of Hyperdense Jaw Lesions: A Narrative Review

Kimya Taghsimi 1,*ら

Dent J (Basel) 2022 Jun 10;

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