医療法人翔陽会

インプラントが抜け落ちることはあるの?

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インプラントが抜け落ちることはあるの?

インプラントが抜け落ちることはあるの?

2024/07/09

歯科インプラント(以下、インプラント)は、現在の歯の喪失に対する治療方法のうち最も天然の歯に近い機能と審美性を叶えてくれる治療です。インプラントは強度面・使用感の2つの点において信頼性が高く、メンテナンスさえ適切であれば長期安定性にも優れています。

一方で、インプラントが骨から抜け落ちることがあります。その頻度は決して多くはありませんが、10年生存率でみても5~10%の割合で発生することがあります。例えば、インプラントを8本埋入されたとするとそのうち約1本程度は10年以内に何らかの理由で抜け落ちることがあります。

2大原因

細菌感染

インプラントは、天然歯同様に歯周病に罹患する可能性があります。細菌感染した場合、インプラント周囲の骨が急速に破壊されます。骨の破壊が一定の領域を超えるとインプラントは最終的に抜け落ちます。

過度な咬合力

夜間の食いしばりや歯ぎしり、特定のスポーツなどによりインプラントに毎日ストレスがかかる条件があるとインプラント周囲の骨は崩壊します。多くの場合、インプラントの上に接続されている被せものが壊れたり、外れたりすることで発覚します。しかし、過度な咬合力があるときインプラントが抜け落ちることがあります。

不適切な顎位・かみ合わせ

犬歯誘導(相互保護咬合)が確立されているとき、インプラントが抜け落ちることは極めて稀です。インプラント埋入後に、何らかの理由で犬歯(八重歯/糸切り歯)を失うと犬歯誘導(相互保護咬合)が失われた状態で過ごすことになります。その状況が長く続くとインプラントに過度な力が加わり、インプラントが抜け落ちることがあります。

インプラントの破損

インプラントは、チタン製でありその強度は極めて高いです。非常に稀ではありますが、インプラントに亀裂が生じることがあります。亀裂は徐々に大きくなっていき、インプラントが破損したり、折れたりして抜け落ちます。

骨量減少(骨吸収)

30歳以降の成人であれば顎骨は、毎年0.1㎜ずつ減少していきます。10年間で約1㎜程度の骨量の減少が起こります。これは生理的な事象であって、必ずしも異常ではありません。ただし、場合によってはインプラントの生存にとって不利に働くことがあり、その結果インプラントが抜け落ちます。

インプラントが抜け落ちたら

インプラントが抜け落ちる原因の多くは、「細菌感染」か「歯ぎしりなどの過度な咬合力」「不適切な顎位」です。適切なメンテナンスを受けている方のインプラントトラブルは決して多くはありません。ただし、仮にメンテナンスを受けていてもインプラントが抜け落ちる可能性が無くなるわけではありません。例えばインプラント治療後に犬歯を失うなど他の重要な天然歯を喪失するとインプラントの生存状況は一変してしまいます。インプラント治療後のメンテナンスでは、残された天然歯についても維持する必要があります。 インプラントが抜け落ちたとしても慌てる必要はありません。傷口が治癒次第、再埋入できる可能性があるからです。再埋入ができない場合、別の治療方法を選択します。また、インプラントを複数埋入している方であれば、すべてのインプラントが抜け落ちてしまうことはありません。その場合は、残されたインプラントと天然歯を利用した再補綴治療も可能です。

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