医療法人翔陽会

奥歯を長持ちさせる 20年先の笑顔のために

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奥歯を長持ちさせる 20年先の笑顔のために

奥歯を長持ちさせる 20年先の笑顔のために

2024/05/15

犬歯誘導が重要である3つの理由

前歯で一番大きな歯、左右の3番目の前歯でかみ合わせ・機能していることを犬歯誘導といいます。 犬歯誘導は、理想的な側方誘導状態としてみなされています。これは、犬歯が顎を動かす誘導の基準となることで、奥歯が即座に咬み合わなくなるためです。これを「相互保護咬合(mutually protected occlusion)」といいます。今回は犬歯誘導が重要である理由について解説します。

奥歯を守ることで将来の抜歯リスクを低減できる

理由1

奥歯への横方向の力が軽減されることで、歯が折れたり、被せものなどの修復物が破損したりする可能性が減ります。 むし歯などで奥歯が大きく修復されている場合は、犬歯による誘導の恩恵を受けます。これにより、弱くなった奥歯の寿命が飛躍的に延伸します。 下の写真の患者さんは、奥歯が大きく修復されています。また、いくつかの歯は根の治療を受けており失活歯(死んでいる歯)であり、普通の歯より弱い状態です。

20年後、犬歯誘導の恩恵を実感

予防が大切!だけでは歯を残すことはできません。歯科疾患を防ぐ。そのためには裏打ちされた理論があります。

被せものを長持ちさせる

当院で行った被せものは長持ちしてもらうよう咬合を設計しています。5年間の治療保証も理論に裏付けられた設計があるからです。

見た目の若々しさが保てる

理由2

20年先の笑顔をつくる

写真の患者さんは60代です。20年前と比較しても見た目においてはほとんど変わりありません。犬歯誘導は前歯の基準を構成しており、犬歯が理想的な位置にあることで前歯全体の若々しい見た目と健康的な状態を維持することに大きな役割を果たしています。 犬歯誘導が前歯の健康的な見た目に関わっているとする咬合理論はあります。ただし、実際には様々な異論もあります。当院では犬歯誘導は咬合の基準であるという立場で治療を行います。

奥歯を失った場合、入れ歯やインプラント治療を安全にする

理由3

長く変わらない’布石’となる

不幸にして奥歯を失ってから歯科治療を行うとき、犬歯誘導があれば咬合の基準が確立されていることで入れ歯やインプラント治療がよりスムーズに、安全に行うことが可能です。当然、インプラント治療であれば、犬歯誘導が存在することで行ったインプラント治療の安定的な予後につながります。

犬歯誘導が確立できない条件

犬歯誘導が確立できないとき、治療は難しくなる

  • 根管治療された犬歯

根管治療を受け、ポストを植立された犬歯は単独での誘導機能を付与することに適しません。 その場合は、複数の奥歯に誘導の役割を共有します。

  • ClassⅢ

いわゆる受け口は犬歯誘導を付与できません。

  • 開口

オープンバイトと呼ばれている咬合状態も犬歯誘導を付与できません。不正咬合については下記リンクを参照してください。

  • 総入れ歯

犬歯誘導が付与できません。一方で、リムーバブルブリッジ(IOD)のとき犬歯誘導に近い咬合設計を付与することで補綴の安定が得られることがあります。犬歯誘導をとれないとする咬合については議論があります((Abduo、Tennant、McGeachie、2013; Lemos et al、2018; Zhao et al、2013))

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