災害時の口腔ケア
2024/02/08
災害時どういったことが起こるのか?
誤嚥性肺炎
被災地では飲料水が優先されます。結果として、口腔ケアに十分な水を確保することができません。救援物資には、エネルギーとなる甘味料(お菓子類)が多く、むし歯のリスクを増大させます。大人の場合、歯周病が悪化することがあります。高齢者などは口腔内が不潔になることで肺炎になりやすくなります。
口腔ケアグッズを持たないとき
できることは何か?
1.耳の下のマッサージ
耳の真下をマッサージすると唾液腺が刺激され唾液が出やすくなります。口腔内の乾燥が口腔内を不潔にしますから、唾液を保つようにします。
2.歯を磨く
歯ブラシがなければ、タオル・ガーゼ・綿棒などで歯を磨きます。大きな食べ滓や汚れを取り除きます。この際、指で口腔内をマッサージすると唾液が出やすくなります。
3.デンタルリンス
仮にデンタルリンスを確保できた場合、これで口をすすぎます。水でうがいをしても口腔内の細菌は減少しないのでする必要はありません。水は貴重ですから、うがい以外の用途に用いましょう。
平素から備えましょう
もしもの準備を普段から
被災時、日常生活に戻れるまでどのくらいの期間が必要なのか誰にもわかりません。幸い口腔内の異常は目に見えるので、平素に気づくことができることがほとんどです。歯科治療が必要なのかどうかわからないときは一度歯科医院で健診を受けましょう。