歯科インプラントが子供にとって良くないのはなぜですか?
2024/01/12
歯を失った子どもには他にどのような治療法がありますか?
将来の可能性を残してあげましょう
子どもが永久歯を失った場合、インプラント治療が第一選択ではありません。 優先して考えるべきことは「将来、インプラント治療という選択肢を残してあげるためにはどうしたらよいか」です。 そのため、失った永久歯のかわりとなるインプラント治療に先行する形で歯列矯正治療を行います。
理由は2つあります。1つは成長が安定するまで残った永久歯の位置が乱れたりしないようにすることです。そして、2つ目は将来インプラント治療が適切に行えるよう歯並びを整えておくことです。
その際、用いられる矯正装置は、床矯正装置が一般的です。これは取り外しであり、顎や歯の成長にあわせて修理・調整することで子どもの自然な成長を阻害せずに将来インプラント治療を受けることができる環境作りを行うことができます。
歯科インプラントは何歳から許可されますか?
骨の発達、すなわち体の成長が安定したころ
子どもの顎の成長が完了すると、一般成人として歯科インプラントの適応となります。顎の骨の成長が完了する年齢には幅があります。女性の場合、顎は15歳までの発達が大きいですが、男性の場合は17歳まで発達が著しいとされています。総じて18歳以上であれば成人に達したと看做してよいと考えられています。
子どもの口にインプラントを埋め込むとどうなりますか?
インプラントが期待された効果を発揮できず、かえって悪影響も
自然な顎の成長を妨げるため、歯科医は子どもに歯科インプラントを積極的に使用すべきではありません。この自然な成長が妨げられると、健康上の悪影響が発生する可能性があります。インプラントが骨の成長が抑制したり、反対に発達のためインプラントが当初の位置からずれて不適切な位置まで動く危険性があります。